ソリーデー(ごめんなさいでした)

昨日は、オーストラリアにとっては歴史的な日でした。
国会で首相が正式に原住民(アボリジナル)に対して謝罪を述べたのでした。
特に、1950年代に行われた、子どもを親から引き離すという政策があったが、、そのために、かなりダメージを与えたという点。(これを「ストーレンジェネレーション」と呼ぶ)アボリジナルの子どもを西洋化しようという意図だったらしいが、結果的にアボリジナルの人々の尊厳を傷つけ、今ではふてくされた種族になってしまい、オーストラリアのお荷物的存在にまで成り下がってしまった・・・(というのが大方の見方だと思う)。
ボリジナルの犯罪率は多いし、仕事はしない、アル中、と問題山済み。今までお金をたくさんかけてもほとんど効果が無かった。
だから、きっちりこの際、謝ってしまい、どうにか彼らの問題を減らしていかなければ・・というところまで来たんだと思う。被害者意識を変えなければ、きっといつまでもグチグチとふてくされたままになってしまうんだろうね。

ともかく、きっちり謝ったのはエライと思う。これから、補償金の問題が出てきて、どろどろしそうだが・・・。実は、白人の間では賛否両論で、未だにあの時の政策は正しかったんだ、と堂々と言う人もいるんだよ。

学校でも子供たちは国会中継を見せられたらしい。詠美は「つまらなかった」といっていたが、はんなは「とても興味深かった」という感想。はんなはアボリジニの人がどんな悲しい思いをしたのか、と私にも切々と訴える。

民族政策は中国の政策をみならうといい。少数民族には「特権」を与えて、尊厳を(建前上)傷つけないようにやってきた。チベット問題なんかもあるが、あの大きな国で50近い少数民族を抱えながら、良くやっていると思うよ。

他人の尊厳を傷つけない、自分も簡単には傷つかないようになる。個々の生き方にも大事なポイントではないかしら。
後で払う付けは大きい。