ストレスフリー

産休ということでストレスフリーの生活スタイルに変えてから一週間。
ポールや子どもたちも慣れてきたようだ。
朝、詠美とポールがガチャガチャとキッチンで朝ごはんとランチを用意。
(大抵その間はんなはヒーターの前でゆっくり着替えているかペンで落書きをしてダラダラ)
午後の習い事も少し減らしたので、帰宅後子どもたちは余裕ができてきた。
ポールもスーパーの様子に慣れてきて、「Wスーパーは野菜がいいね。だけど肉はやっぱりCスーパーだね。あそこのBベーカリーはおいしいけどすごく高い!」など、(今頃気付いたか、君は)という感じで私と主婦会話ができるようになってきた。

お陰で私はすっかり疲れを感じなくなってきて、ピンピンの元気。

オーストラリアだから、いえアーミデールだからこそ可能なこの生活スタイル。
全てのアクセス約5分、仕事もフレキシブル。娘たちも小学生。
恵まれているなあ、と感謝しつつ、今日も好き勝手な一日を送るのである。

*****

ところで、日本では報道されていないかもしれないが、こちらではインド人医師Dr.ハニーフのことが話題だ。

彼のいとこが英のテロ未遂事件の容疑者であるため、彼もテロ活動に関与したという疑いがもたれ、いきなり逮捕され、刑務所に。ついでに、ビザもいきなりキャンセルされたのである。
ところが、4週間たった一昨日、捜査過程に過ちがあったということで、彼は釈放されたのである。かなり杜撰な捜査であったらしい。
しかし、ビザは戻らないのでインドに帰る羽目になったし、仕事も奪われたままである。

テロ、テロ、テロ、と世間はテロに過敏になっている。
でも、過剰防衛はいつも別な形で被害を生み出す。
「テロに爆発されるよりマシ」というのが建前で、世界中のあちこちで罪のない人たちがきっと尊厳を奪われ、生活を犯されたりしているんだろうなあ、と思います。

過剰防衛のために、(ビクビクしているから)冷静な判断力を失うし、物事を実はもっと深刻化させていくので、警察や政府はデリケートにこの問題を取り扱うべきですね。今、インド国内はオーストラリア政府に対して大不満を表明。ちょっとした国と国の摩擦にまで発展しているわけ。

彼の弁護士がインタビューを受けた時(まだ釈放されない前)
「ドクターは落ち着いています。私なんかよりずっと辛抱強い方です。」
と言っていたのが印象的。
もし、全く彼に落ち度がないことが判明したなら、政府は何かの形で謝罪すべきでしょうね。

by クワン特派員