出産まで

生後1日

陣痛やら分娩やらというのはとてもグロい話なので、そういうのがお好きでない方はこの日記は読まずに飛ばしてくださいね。
でも、私にとっては特別な体験だったので、忘れる前に記録しておきます。

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予定日きっかりの8月9日になった午前1時ごろから痛みが。
この痛みは本物だなあ、とわかったのでストップウォッチを手に間隔を測りながらベットでゴロゴロ。この時点でだいたい10分間隔。
3時半ごろからやたらにトイレに行きたくなる。
トイレに行ったり、テレビを見たりしながら痛みをこらえる。
苦しい割りに、お腹も空いていたのでクロワッサンを二個とアップルジュースを飲む。
(詠美の時は陣痛の合間に大福を食べたのを覚えている)

5時半頃に急に間隔が短くなる。5分間隔。
これはやばい、と思い、ポールと子どもたちをたたき起こす。
子どもには学校へ行く準備をさせる。
6時ごろ車で友人宅に子どもを預ける。子どもたちはそこからスクールバスに乗せてもらい学校へ。
6時20分頃に病院到着。(2分〜3分間隔)

やっと着いた。どれどれ、痛みを和らげる薬でももらえるかと思い、
私「ガス以外の痛み止め下さい」
助産婦「ここまできたら痛み止めは効かない。ガスしかないですよ」
・・・・がっかり。ガスはただ頭をボーとさせるだけで、役に立たないんだよね。
仕方ないからガスを吸いながら痛みを逃す。
入った分娩室は普通の病室のようなところ。
助産婦「今朝はどういうわけか、3人も産むところなの。この部屋は予備室なんだけど、大丈夫だから」

さて、助産婦1人がついてくれたわけだが、彼女に内診をしてもらっている(この妊娠期間中で最初で最後の内診)ところで破水。
助産婦「9センチね」

この頃はまだ私は人間であった。
深呼吸をしたりして理性もあった。

しかし、7時半頃からか、いきなり私は・・・獣と化した。
自分でもどっからこんな声が?というような
「ガオ〜〜〜」という声が。
勝手に体がいきみ始めるし。
「いきんでいいのか?」
と思うが助産婦は何も言わないのでいいのでしょう。
何回か「ガオ〜〜」をした後、助産婦「あと数回だからがんばれ。」
私「もうできない〜〜い!」と叫ぶと
冷静な声で「出来ます」と助産婦。

ここまで来ると呼吸のコントロールなんてまるでできないし、手足も言うことをきかない。
助産婦「背中を丸めて!」
えびぞりになる私。
助産婦「足開いて」
足を閉じる私。

でも、どうにか・・・・頭が出てきたらしい!
助産婦「ゆっくり!」
私にとってはこれが一番痛いところなので、ゆっくりと言われても〜〜
でもゆっくりしないと後で大変な目になるし〜・・・

そしてなんとか頭がでると、そのあとズルズル〜と体も出てきた。この体が出る感覚が一番好きだ!終わったぞ。

コードが着いたまま、そのまんま、こどもは私のお腹の上に置かれる。
ポールがコードを切る。
ここまでお産に付き添ってくれたのは、たったの1人の助産婦さんだけですよ。

続きはまた今度。