出産後と病院生活

産んでから、子どもも私も2時間ほど、放っておかれる。
赤ちゃんは洗いもしなければ、検査なんかもしない。

しばらくすると、助産婦がやってきて「部屋が準備できたから、シャワー浴びますか?」
ときた。
これが、ウワサのオーストラリア式、産んだ後の一番の仕事・・・シャワー
私「もう少し休みたいんですけれど・・・。部屋までも自分で歩いていくんですよねえ・・」

助産婦「じゃあ、もう少し経ったらまた来るわ。」

またしばらくして、もう部屋に移ってもらいたがっている助産婦は仕方なく私を車つきの椅子で部屋まで運んでくれる。

そして、いきなり「トイレは必ず行ってもらいます」といって私を無理にトイレへ行かせる。

なんとかやって、ベットに入る。その時点で私は血やらなんやらこびりついた自分の服のまま〜。

このままでは汚いままだ・・・。
仕方なく意を決して、きれいになりたいがために、シャワーに挑戦。

結構、気持ちいいわ。
後でポールが助産婦さんと話たらしいが、
助産婦曰く「シドニーで働いていた時、ほぼ100%中国人の女性はシャワーを拒否した。」
そりゃそーでしょうね。
日本人の私だって、いきなりはやっぱり抵抗があったもの。

*****

さて、赤ん坊は体重、身長など測ってもらい、清潔な服をきせられ、布(タオル)おむつをされ、毛布でグルグル巻きにされて私の横へ。
これから母子同室だ。
部屋は個室でシャワーとトイレがついていて、快適。

食事は3度やってくる。一応メニューを選べるようになっている。
時々気まぐれに助産婦がやってきて様子を見てくれる。
が、基本的にすべて母親がお世話をする。

私は案の定、あまりおっぱいが出ないが、助産婦さんたちは「がんばれ」の一言。

とうとう2日目の夜、かわいそうなエヴン、脱水症状に。
やっとミルクを足してくれるが、時遅し。
熱がなかなか引かない。

いきなりびっくりした小児科の先生と助産婦。
今度は「何か問題があるかも」と、血液検査や色々やり始める。
脱水症状なんです!」と叫びたかったが、
なにせ、私は産んだばかりだし、強く言えず、かわいそうなエヴンは痛い思いをすることに。

結局、検査の結果何も悪くなかったが、(そりゃそうだよ)点滴もされちゃったりして、
本当に散々だ。

どうして、ミルクと母乳の混合という考えがないのだろうか?

西洋の病院は大抵短く入院するが、今回は私は色々あって、結局6泊7日もしました。
火曜日に退院しようとしたら、ハンナが流行の「バグ」にやられてしまい、それを知った助産婦が、「そんなところに、脱水症状から回復したばかりの赤ん坊は帰せません」
と言われ、また一泊伸びたという経緯もある。

でも、結局のところ長くて良かったかも。
家へ帰ってきたら、やっぱり何かと動くことになるので、病院で体力をある程度回復できたからね。

病院は清潔で何も不足はないが、やっぱりきめの細かくない人々(親切で、いい人たちではある)にお世話されたので、ちょっと疲れたかなあ・・・。

私は幸い、回復も良く、子どもも水分さえ足りれば健康だったので、良かったが、何か問題がある場合は不安ではあるな。

それと、入院中色々なお母さんたちに会ったが、でか〜〜い西洋人なのに、小さめの赤ちゃんを産む人が多いのでびっくりした。平均したら、日本などアジアの国の赤ちゃんの方が大きいかもよ。
小さく産んで大きく育てる・・・。だから彼らは出産後体力があるのかも???

そうそう、一番良かったのは全てただだったこと。
それは感謝です。(税金払った甲斐があるってものよ)