仰天

今日はいよいよはんなのバイオリンのコンペティションでした。

いつもの事ながら、主催者の準備の悪さにはあきれる。
やたらと著作権が厳しくなっているらしく、様々な書類にサインをしなければいけない。
そこで、まずモタモタ。

やっと始まっても遅れてくる子なんかもいるしね。

はんなは緊張の面持ち。
彼女の演奏は一箇所間違えたけれど、止まらずいけたのは良くやった。
音程も良く合っていたし、まずまずの出来。

他の子たちははんなよりずっと難しい曲を演奏していた。
はんなもあと一年経てばあの位の曲が弾けるようになるのかな、などと考えていた。

審査発表。
・・・・なんと はんなが一等賞!!!!!
全くもって仰天だ。

審査員、「難しい曲を弾いた子が一番を取ると皆さん思われると思いますが、私たちの審査の基準は、音程、弓の持ち方、ピアノとの調子の合わせ方、などであります。その子のレベルでどの位がんばったか、が大切です。」などと前置き。
そして、はんなともう1人の男の子に1番をくれたのでした。
他の子たち、きっと納得いかなかったのではないか・・・・。
私も納得いかない。
はんなには「よくやったね」と誉めましたが、彼女だってびっくりしていたよ。

いくらなんでもこれはひどいんじゃない?(親なのにこんなこというのなんですが)
しかも、私の隣には一番難しい曲を演奏した中国人の女の子が。もちろん、彼女が一番取るとおもっていたことでしょう。
みるみるお母さんの顔が赤くなっていって、受賞が終わったら挨拶そこそこでさっさと行ってしまった・・・。


私は引っかかりを感じながら、町へ買い物へ。(はんなは遅れて学校へ)
町でちょうど牧師の娘に会ったので、「今、バイオリンのコンペティションではんなが一番取ったんだけれど、彼女、一番上手ではなかったのよ!理解できないわ。」と話すと、
彼女「It is called FAVOR! ハハハ!」と笑い飛ばしてくれました。

そうなんだよね。こっちって、明らかに優秀な子より、頑張った子、小さい子なんかにひいきしてくれるんだよね。はんなは見かけが参加者のなかで一番幼かったしなあ。

私もすっかリラックスした気分になって「ジョーク、ジョーク」ぐらいに思おう、と決めたのでした。

3年近くオーストラリアにいますが、いまだ驚くことが一杯で新鮮だわ〜。