ノートブック

詠美が学校からノートブックパソコンをもらって帰ってきました。
政府の教育プロジェクトのひとつで、9年生には全員くれます。太っ腹でしょ!
でも、このプロジェクトも今年が最後! ぎりぎりセーフの詠美。はんなは悔しがっています。


☆☆☆

はんなの学校には6,7人障害を持った子供たちも通っている。
クラス制ではないので、その子たちと同じクラスになったり、同じ授業を取る事はほとんどないが、廊下などですれ違ったりはするわけです。


昨日は、学校全体が集まって、その子たちの紹介をしたらしい。
それぞれの障害の程度や内容を詳しく聞いたとのこと。


自閉症にも色々あって、H君は知能も低くて、コミュニケーションもできないんだ。あーーとかうーーとか言って、窓ばっかり見てた。でもK君は非常に知能が高いけれど、コミュニケーションがやっぱり難しいんだって。」


とか、「Sちゃんは、極度の恥ずかしがりやだから、名前を言うだけで、泣いちゃった。」


「車椅子のR君はかわいそうだと思われることが、一番やなんだって。いつも私たちはかわいそうだな、って思ってたから、それが一番いやなんだね。」



などなど。


結構、思い切った説明だったと思う。



何か問題のある子に関しては、ちゃんと説明してくれるところが、いいな、と思った。
理解をもてたら、変な憶測とかいじめとかなくなりそう。



詠美の学校では最近、交通事故で妹が亡くなったという子がいて、その子に対するケアもとても良かったらしい。
ショックで学校にしばらく出て来れなかったけれど、カウンセラーとしばらく一緒に過ごして、少しずつ教室に戻ったらしい。この時も、全校生徒に説明がされたとのこと。



問題のあるところには、ちゃんと説明、これはいい。
わからなくて、周りがなんとなく察しなければいけない、なんて、とても子供たちにはできないから。
大人の私にもできないことが多いし。


☆☆☆