WATOTO〜ウガンダから〜

ここ数年でとても注目度の上がっているキリスト教系、子供の合唱団がある。
その名もWATOTOWATOTOとはウガンダ語では子供という意味らしい。



ウガンダはしばらく前まで、内戦とHIVで本当にひどい状態であった。最近はかなり良くなったらしい。
国ではたくさんの子供たちが孤児、または片親。
そこで、キリスト教宣教師が子供たちのために村を作って、小さな家単位で(いわゆる孤児院という形ではなく、一家に1人お母さん(男は少ない。寡婦が多いから)そして子供数人。血のつながりなし)子供を普通の子供らしく育てる、というプロジェクトを始めた。
その家から村にある学校へ通う。病院もあるし、まあ普通の村を作ったわけよ。
また、多くの少年が子供兵士だったために、メンタルケアもしている。


そのプロジェクトはかなり成功していて、どんどん大きくなっている。


もちろん、そのためには資金繰りが大事なわけで、このグループの凄いところは、子供の合唱団を作って世界中を回らせた、というところ。
いい戦略だ。
それで、かなり知名度を上げ、スポンサーをゲットしてきた。



その、WATOTOが水曜日にアーミデールへ来ました。(数度目らしい)
何人かを宿泊させてあげる家庭も募集していたので、わが娘たちが
「私たちは床でねるから、おねがーーい、泊めてあげて!!!」とねだるので、泊めてあげることにもしました。


コンサートは、息子2歳も虜になるぐらい、パワフルで生き生きしていて、素晴らしかったです。
あまりにも素敵で、涙がチョチョ切れそうに・・・。
1時間ぴったりの内容。よくまとまっています。自分たちの村の様子、何が必要か(スポンサー)とかはっきりしていました。
クリスチャンではない人にはちょっと、キリスト教色が濃くて、そこがちょっと、と思われるかもしれませんが、歌と踊りはやっぱり良かったー。
なんでアフリカ人っていい声しているのかしらーー。踊りもうまいし。
ソマリア難民の方々も見に来ていて、一緒に踊ったりしていたけれど、うまい。


9時半過ぎに我が家にやってきたので、はんなも詠美もお喋りする機会がなくて、すごく残念そう。
朝も、詠美たちが学校に行く直前に起きてきたので、、、やっぱりあまりしゃべれなかった。


私は朝食のあと、デイケアの子供を遊ばせながら、彼女たちとお喋りをすることができました。
二人のWATOTOの女の子8歳&11歳は小さい子といっしょにおもちゃやなんやらで、楽しく遊んでくれました。オージーの子供も驚かずに、一緒にキャーキャー言って遊んでいました。たくましいな。これが日本人だったら、ビビッてなかなか打ち解けないんじゃないかしら?


一緒に来ているケアラー(アフリカ人の大人)に色々とあちらの様子を聞きました。


私「WATOTOも世界中で有名になったから経済的には豊かなんじゃない?」と聞いたところ、


ケアラー「実は昨年の経済危機でたくさんのスポンサーを失いました」とのこと。


密かに、「アメリカ人の多くがスポンサーやめちゃいました。オーストラリア人はかわらずサポートし続けてくれています」とのこと!
いいぞ、オーストラリア。


ケアラー「お金が足りないので女の子の髪の毛をみんな短く切らなければいけなかったの」


私は最初なんのことか???わからなかったのですが、アフリカ人の髪はブレーズ(編み込み)しないとボワボワのアフロになってしまうので、ブレーズが必須なのですが、そのブレーズといったら時間と金が凄くかかるのだそうです。


コンサートツアーに参加の子供だけが髪を伸ばし始めました、だそうです。


私「6ヶ月も続くツアーでほとんど毎日コンサートが入っていて、つらくない?」と聞くと、


ケアラー「コンサートはきっかり1時間であとは移動と休憩だから大丈夫」。
しかも、ツアーに出られるのは1人一回まで。みんなツアーに参加したくてしょうがないみたい。
今回のツアーはナンバー42でした。たくさんツアーをやっているのがわかりますね。



それにしても、かわいそうなのは、(私のせい)彼女たちが泊まりに来たその晩は今年一番の寒さになってしまい、寒さになれていないケアラーはぶるぶる震えながら朝起きてきました。ウガンダは最低気温16度ぐらいなのだそうで、この寒さにはまだ慣れないそうで・・・・ああ、もっとあったかい布団にしてあげたらよかったーーと反省。
女の子二人は子供だからか、全然平気そうだったけど。



ケアラーに「今、あなたたちのグループに一番必要なのは何?」と聞きました。彼女は国ではこのグループの事務の仕事をしているので、内情を良く知っているかな、とおもって聞いたわけですが、その答えはやっぱり「スポンサーです」とのことだった。


4、5年前からポールと私はスポンサー先を探していた。いまいちしっくりくるのが無かったけれど、今回、会って話すことができたし、我が家の子供たちも色々考えたようなので、このグループのチャイルドスポンサーになることにしました。
選んでもらった子供は「Marico」という2才の男の子。できるだけ長くサポートし続けたいです。エブンの弟として、成長を見守っていけるかな。
詳しくはあとでまた紹介しますが、とってもわくわくします。
サポート額は月40ドル。