今日のお仕事

 きのう見た印刷機械の中にLinoTypeという大型の複雑な機械がありました。これはタイプライターのようにキーを叩くとその字の型が出て来るもので、たとえばc-a-t と打てばcatという型ができる。これを1行分作って移動して鉛合金を流し込むと1行分の活字が出来る。これを何行か並べて1ページの活字にして印刷する。これがすべてメカ仕掛けで自動的にできる。150年前にアメリカで発明されて、新聞の普及に大きく貢献したそうです。鋳造した活字は印刷が済んだ後いらないから再溶解するが、鋳造に使った型は元の位置に戻さなければならない。それが面倒だろうと思って質問したら、そこにミソがあって、それぞれの型には背後に鍵のような凹凸部がついていて、その形に合わせて自動的に所定の位置に戻るのだそうです。なるほど、これには感心しました。
 それで思ったのですが、こんな道具自動戻り装置が家庭にあったらどんなに便利だろう。自分の経験からしても、身近な二三の主婦の行動を見ても、多忙を理由に道具を戻さないために後でそれを探す苦労が増えるという傾向は否めないようですね。とくに自分が片付けなかったものは仕方なく我慢して探すが、他人が片付けなかったものを探すのは難しく、かつ捜索行動中に悪口雑言も出やすいという傾向があります。歳をとると探すのがだんだん下手になるという問題もあります。
 そこで、というわけでもないが、今日はお世話になっているクワン家のLinoType役を買って出て、大工道具類の一斉片付け作業を行いました。片付けた人と使う人が違うから果たして使いやすいかどうかわからないけど、まぁ後は野となれ山となれだ。 (G)
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ここから私筆。


体調を崩した父ですが母が常に漢方薬を投与しているからか、少しずつ良くなっているようです。
どれくらい常にかというと、私が父を見かけるたびに何か飲まされている。


毎日はんなのバイオリンを指導してくれたり、科学の宿題を手伝ってくれたり、息子と遊んでくれるので、とても助かっています。
今日はバイオリンの先生に「お父さんがずっといてくれたらいいのにね。はんなの練習もかなりがんばっているのがわかりますよー。」と言われました。


母は家事全般してくれています。
洗たく、料理、そしてポールや娘たちの送り迎え。
昨日は息子を迎えに行ってくれましたが、なかなか帰ってこないので心配していたら、行きも帰りも高速道路を逆に行ってしまったのだそうだ。(逆走じゃなくて、逆方向という意味。)
パニックしていると思ったら、「あっちのほうはきれーねえ。うっとり眺めて運転していたの」という感じでした。余裕を感じます。
母の料理は相変わらず「不思議炸裂」だし!!(知っている人にしか通じない?)


今晩は父母そろって、美術館の新しい展示会のためのオープニングパーティーに出掛けていっています。
日本の作品展示コーナーがあるそうで(少しだけ)、私の安物の浴衣をついでに飾ってくれているんです。
楽しいパーティーだといいのですが、後ほど報告があることでしょう。