ゲヘ、グヘ&哀れは苦手

笑う瞬間は撮るのが難しい

エヴンは最近、つぼにはまると、「ゲヘ」とか「グヘ」と声を出しながら笑うことがある。でも、何が面白いかはその時によって違う様なので、毎回成功するわけではない。
昨日の「つぼ」は立て抱きにして彼の足が私を蹴ったら高い高いをしてあげるとかなり喜こんだ。詠美たちが「またやって!」とリクエストする頃には飽きてきたのか笑わない。
彼の笑いを取るにはタイミングとテクニックが要求されるのだ。

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今日、車で走っている時、歳を取ったおじいさんがキャンバスを持って歩いているのが見えた。
私「あのおじいさん、絵が上手ね」
はんな「芸術家だね」
なんて楽しく話していたのに、突然、
はんな「なんか、胸がドキドキしてきた」とクライ表情で訴える。
私「なんで?」
はんな「あのおじいさん見たらそうなってきた。」
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私「なんで?」
はんな「かわいそう。おうちがなかったらどうしよう。年寄りの人みるとそう感じる。」
はは〜ん。ドキドキするというは、胸が痛むということらしい。
私「じゃあ、はんなのおじいちゃん(ゴンゴン)を見てもそんな気持ちになるの?」
はんな「ならない」
どうも、ホームレスっぽい哀れな姿の年寄りを見るとかわいそうを通り越して、胸が痛くなってしまうらしい。先程の芸術家?は髪の毛がぼさぼさで、服もだぶだぶで彼女の標準からすると、哀れに見えたらしい。
彼女は「哀れ」な姿や物語などがとても苦手だ。CMで捨てられた犬の姿をみるだけで、「チャンネル替えて」と言うし、ラジオから物悲しい音楽が流れてくると「嫌い」と言う。私がもし死んだら、なんて話をするだけで泣いてしまうこともあるし。
反対に陽気なサンバとかジョークタップリのテレビ番組、そんなのが大好きだ。彼女の描く絵もとにかく明るい、楽しい感じ。
思えば、私も小学校の頃が一番「死」とか「事故」などを怖がっていた。(今も怖いけど)夜になると寝るのが怖かったことが何度もあったなあ。そういう感性が少し私に似ているのかもしれない。