ちょっと誉めてみよう

日本では自分の家族などを誉めるのははばかられるが、オージー流に今日は娘たちを誉めてみたい。

日本へ行ってみて、改めて思ったのは、

  ソーシャルスキルが高いなあ(唯一の長所かもしれないなあ・・・)


ということだ。今のところの話で、ティーンエイジになったらまた変るだろうが。
日本語が下手でも、勉強がついていけなくても、新しい環境でも、「自分」らしく振舞うことができたとおもう。

最近、娘たちの学校には新たにウズベキスタン人、インドネシア人、韓国人などの子どもたちが転入してきた。
英語がまだ流暢に話せない彼らだが、だからといって、彼らを見下すことなく、興味を持って、友達になっていっている。自分の移民経験が生かされているのかもしれない。

私は、言葉ができないと、ものすごい劣等感を感じる方なので、そんなことを重要視しない娘たちの態度には感心する。
ソーシャルスキルを高めるコツは、変な劣等感、優越感を持たないということなのかもしれない。
大人になっても誰とでも付き合える人になってもらいたいです。

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昨日はそれにもちょっと関連しているが、とてもステキな人と話した。(自分に満足しているという意味で)

彼女はデンマーク人ですが、見かけはモロ アジア人。
3歳の時に韓国からデンマーク人夫婦に養子として受け入れられました。

彼女にズバリ聞いてみました。「アイデンティティークライシスとか無かったの?」と。

彼女「ぜ〜んぜん!」とのこと。
「私は一度も産みの親を探したいとも思ったことがないのよ〜」とあっけらかん。


前から、私は血の繋がりをやたらに強調するテレビ番組とかドキュメンタリーとが嫌いでした。
血の繋がりってそこまでだいじかな?と思うことがしばしば。
彼女と意見が一致したのは、あまり幸福な幼児期を過ごせなかったケースでは「私はもっと幸せなはずだった」という思い込が「産みの親」を夢見てしまったりするのかもね、ということ。

彼女の場合、育ての親が本当に彼女を大事に育ててくれたので、「自分はものすごい幸せ」と思っているんだそうです。満ち足りているわけですね。

今更他人のような「産みの親」を探して何になる? ということだそうです。

ある種の、さわやかさを感じました。

養子だからって、かわいそうだ、というステレオタイプな考え方は止めた方がいいですね。