九州二日目。
博多のホテルを10時ごろに出発。
この旅のハイライト、北九州市へ。
私達の祖母の実家があるのです。
祖母は若い時に東京に出て生涯東京暮らしだったので、私たち世代にはあまり馴染みのない祖母の実家。
小さい頃に 時々 祖母が 昔の実家の見取り図を見せてくれました。
祖母「子供達はお家の中をグルーっと駆け回って遊んだものよ」「女中さんの部屋はここ」
など、聞くだけで 大きなお屋敷だったことが想像できました。
祖母の父上は安川清三郎氏。安川電機の創始者。叔父は松本健二郎氏。お二人は隣同士の土地にお屋敷を建てました。
現在 松本邸は 西日本工業クラブの所有になっています。
国の重要文化財として保存されています。
旧松本邸は事前に連絡を入れておくと親族は見学させていただけるとのことで、いとこの双葉ちゃんが段取りをつけておいてくれました。
ほぼ予定通り、11時半に到着。
案内の女性が迎えてくれました。
早速 松本邸を見学。
設計者は東京駅を設計した辰野金吾。
特徴は何と言っても 丸みを帯びたデザインが特徴の アールヌーボー様式でしょう。
細部に渡り デザインが徹底されています。
最高級の大理石が使われている客間の暖炉。
出窓もゆるーくカーブ。
グラスはドイツからの特注😄
窓から見える庭園も素晴らしい。
和室にも暖炉。
ランチはこの素晴らしいダイニングで。
久しぶりの日本風のフレンチ。美味しかったです。
食事のあとは日本館へ。
デザインが粋な欄間。
庭園の石が大きくて平たくて 今までみたことない感じです。
たっぷりと日本館も見せていただき、
さ、これで帰るかな、と思ったのですが。。。。
なーんと保存されていない、安川邸(祖母の育った家)も見に行けるということで 隣の敷地へゴー!
全く手がつけられていないので
だいぶ荒れています。
洋館
日本館も
実はこのお屋敷、北九州市に譲渡されています。
北九州市は半分ぐらい壊して カフェにして市民に解放しようとしているのですが、
九州大学の先生達がそれに反対しており、
いかに安川邸が歴史的に建築的に価値があるかを調査している、
真っ最中でした。
電気も通っていない屋内でしたが 先生達の講義を受けながら 見せていただきました。
素人の私でも感じたのは
いい材料でちゃんと建てられた家というのは長持ちするんだなーーっと。
この食器棚、扉など全くきしみません。
床も黒光りして しっかりしています。
さあ、どうなる旧安川邸!
この日は思った以上に旧松本邸、安川邸で時間を過ごしてしまいました。
「今度結婚式をするならここでね!」
なんて怖いジョークを言い合う40代のおばさん3人。(笑)
大急ぎで福岡空港へ。
双葉ちゃんは東京へ。
私と姉は茨城空港へ。
茨城空港へ降り立つと。。。
豚の匂いがしました。。。
ああ、茨城!