アボリジナル入門

今週はあっつい。
今日は車の中が35℃になっていました。


そんななか、私の保育所での実習は2週目に突入。
まったく、実態を知らなかった保育所での実習ですが、なかなか良い保育所です。
保育所のある地域はいわゆる、「アボリジナル地域」みたいなところですので、
どちらかというと、ラフなイメージを持っていました。
ところが、全然違った〜。とってもラブリー。
子供の数に対して先生の数が多めにしてあるし、園長先生が、運営を緻密に計画しているにも関わらず、それをさりげない態度で実行しています。


一緒の部屋で働いているダイは20年のベテラン。
彼女は白人ですが、旦那さんはアボリジナル。
娘4人、息子1人、そして12人の孫に囲まれています。
子供達はそれほどアボリジナル風の見かけではないのですが、娘達の旦那さんたちもまたアボリジナルということでアボリジナルの文化にとっても親しんでいるし、とても好意的。
エルダー(長老)をとっても尊敬しているとか、色々ね。
しかし、どんだけ、いまだに「差別」されているか、ということも教えてくれた。


今時、そんなことがあるんだ、と移民である私にはちっともわからない事情が沢山存在しているようです。
警察の態度、児童相談所の態度、学校での扱かい、色々な場面で未だに差別されている彼ら。
どれだけ、生きていくのが大変か。
「自分らしく」生きることを否定されている環境は大変なことです。
だから、やたらと、新しい幼児保育の教育概要に「文化を大事に」「アボリジナルの文化を学ぶ」などという項目が強調されている。


学者の人たちには、「差別された人が、将来良い市民にならない可能性が高い」ことが明らかなので、
小さい頃から「健康的なアイデンティティー」を養うことに力を注ぐ、そんな教育概要を作成したのだと思われます。



(実際、同じ保育所で働いているTという人はちょっとした一言にアボリジナルに対する否定的な考えがあるのが伝わってきます。。。)


子供達は、というと、


めっちゃ可愛いのです!!


とても人懐っこい。
きっと普段からおじさん、おばさん、祖父母、いとこなんかに囲まれて、かわいがられて育っているんだろうね。
彼らのしつけの仕方を、「ほったらかし」と否定するひともいるけれど、子供には子供らしくあそばせる、という主義なんだと思う。白人の多くが「危ない」と思う事もやらせる、という。
スポーツで秀でているアボリジナルの子供達も多いようです。


さて、レポートの全ては終わり、後一日通うだけで、実習終わり!!!

うれしいいいいいい。


今週末はのんびりしたい。