学校の様子

エブンの学校にお手伝いとして一時間お邪魔してきました。
9年もここに住んでいますが、普通の授業を見るのは初めてなんです!
娘たちが小さかった時は私も忙しかったし、学校に手伝いに行く気になれませんでした。
しかし今回は、恵文に少々問題もあるし、お手伝いを募集していたので、やってみることにしました。
英語をちゃんと話さない私がどんな手伝いができるのか心配でしたが、「簡単なゲームですから!大丈夫ですよ」との先生の優しいお言葉。


さて、教室に入ると、子供たちはまずはカーペットに座ってフルーツを食べながらの絵本の読み聞かせの時間でした。ここで、まず普通の日本人はびっくり仰天ですね。
朝、学校に着いたら、まず鞄の中から自分のフルーツを机に置くというのが決まりです。朝食を抜いてきた子供の為なのか?おやつの時間までが長いので、エネルギーを持たせる為なのか? とにかく、どうもこれは科学的に脳の働きにいいらしく、オーストラリア全体ですすめられている事です。


その次にはゲストの先生が首都キャンベラへ行ってきた写真をみんなに見せていました。国会議事堂の写真をみて、「ここで大事な決めごとをしているんだよね」なんて知っている子もいてびっくり。5、6歳でも色々しっているもんですね。(息子とは全くレベルが違うんですがーー)


その後、4つのグループに別れて個々の課題に取り組みます。一つのグループは2名から5名。レベルごとに別れています。
タイマーがなるとローテーションするようになっています。


テーブル1 コンピューター (ゲームを使ってフォニックスの勉強)
テーブル2 リーディング (先生が主についている)  
テーブル3 ライティング 自分たちでやる
テーブル4 ゲーム(私担当) 


私の担当のゲームは双六みたいなもので、コマの止まったところのアルファベットで言葉を作っていくというもの。
a で止まったら apple とかね。
色々な子供がいましたが、大体はなにかしら言葉を見つける事ができていました。
息子もなんとかついていっているぞ。(もちろん1番下のグループ)がんばれー。
驚きは、二人の女の子のグループがずば抜けてレベルが高かったこと。高すぎてこんなの簡単なので、先生はこの子たちには p だったら p で始まる言葉と終わる言葉、(shipなど)を考えさせるようにとのこと。まあー、いろんな言葉を知っています。 qu の時に quartz って言った時は「え、何の事?」と最初おもっちゃいました。(私の負け)


それにしても、このシステム、すごいなあ。
まさに、それぞれのレベルに合わせた課題に取り組めるようになっています。
それに、10分ごとぐらいにローテーションするので、子供も飽きない。
先生の日頃の引き締めがうまいので、だらっとする子供も少ない。
へたするとどっかのテーブルがはめはずしてぐっちゃぐちゃ、なんてことにもなるでしょ。
(実際、そういうクラスもあるはず)
それに、レベル別でもそれほど劣等感や優越感はうまれないようです。
うまれるにはそれなりの周りの言葉がいるのではないでしょうか?優秀なグループをめちゃくちゃほめるとか、下のグループをけなすとか。もし、そういった言葉を聞いた事がなかったら、子供たちはただただ素直に元気に自分のレベルをエンジョイしているような気がします。オーストラリアの学校ではそういったところでの言葉使いには先生はとても気を使っているようにみえます。絶対に劣等感を持つようなことは言わない、という。


いやはや、オーストラリアは勉強しないから、だめ、とか思い込んでいましたが、ここまで個性を大事にしてくれる毎日を送っていたら、そりゃー自信や自尊心は育ちますよ。そして、他人と自分が同じではなくても大丈夫、という基準ができあがりますね。


恵文の担任の先生はそれにしても、素晴らしい。
話し方もクリアーだし、子供たちをきっちり締めるコツもわかっている。
クラスで使う物がとても多いのですが、ものすごく使いやすくオーガナイズされています。(日本の比じゃないよ、すっごい色々あるんです。子供の興味を引くために色々工夫しての結果。)
どこに何をしまうのかがきっちり決まっていて、子供たちも片付けをちゃんと出来るようになっています。


次回は教室の様子(子供の撮影は禁止だろうな)をカメラに収めてこれたら、やってみます。

追記:この後、恵文たちのグループは更に英語の専門の先生のクラスに行って指導を受けていました。(ちょっと遅れ気味だからね)