コアラ出現!

 朝早くミチエさんから電話、庭にコアラが来ているよ!というので、4人をそれぞれの学校に配布して歩くのもそこそこにキョウコ、G&P3人で駆けつけました。前述のように車で5分の近所なのに鬱蒼とした樹林の中の別天地。ゆうべグーグーと音がするのでダンナのいびきかと思ったら庭にコアラが来ていて鳴いていたのだそうです。来たら教えてくれるように頼んでおいたのですが、いくら別天地でもそういつも来るわけではないので、あまりあてにしていなかったが、ここにいる間に出会えたのはラッキーでした。
 ユーカリの樹の高いところにいるので、教えてもらわないとなかなかわからない。よく見ると斜めの枝に腰を掛けるようにしがみついている。しがみつくといっても、木を抱えるように腕を回すのではなくて、体の前で樹の肌につめをかけているらしい。おもちゃ屋さんの縫ぐるみのコアラそっくりのやつがほとんどじっと動かないが、時々首を回して心配そうにこっちを見たりしている。大きさは猫くらいか。
 カメラのズームをいっぱいにしてGonGが撮影した写真を載せます。Popoの最新式カメラの画像はもっと鮮明なのですが今載せられないのが残念。
 裏の仕事部屋から「月曜日は仕事に気が向かないんだ」といいながら出てきたジョシュの解説によると、コアラは消化の悪い硬いユーカリの葉を食べるので、エネルギーが少なく、1日のうち20時間は眠っている。有袋類だからお腹に袋があるが、入口は下向きになっている。その理由は、穴を掘るウォンバットは掻きだした土が袋に入らないために袋が下向きに空いており、その同類なので同じ構造になっている。夜行性で、鳴くのも移動するのも夜なので、一度くればしばらくいるらしい。
 気がすむまで眺めて首が痛くなりそうになり、また例の裏庭のテーブルでお茶を頂きました。我々がコアラの見られるオーストラリアはいいなあ、というとジョシュは歴史のある日本の田舎なんかに住みたいなあ、と言っています。 GonGが僕の理想は仙人hermitの生活なんだ、というともジョシュは僕も同じだ、といいます。
 でもおそらく山の中の小屋に住むということだけが同じで、それ以外は同じ仙人でも、こっちは霧を食べてでもなるべく何もしないでいたい仙人であるのに対し、彼のは朝からせっせと働いて庭を立派に整備して裏庭でたくさんご飯を食べる仙人であろうと思われます。


 午後街の自然食品屋さんなどで買物の後、ホビット保育園に恵文をお迎えに行きました。きょうは庭で遊んでいたが、こっちの姿を見つけたとたんに全てを投げ出して帰り支度の部屋にとび込んで行きました。帰りは寄り道して5分ほどのアーミデール地方空港の脇に車を止め、ヒコーキ大好きの恵文に地上の軽飛行機を心ゆくまで眺めさせました。「コーキ!」「airplane!」または「a plane!」などと叫んでいる。こんなことができるのも小さな田舎町ならではの良いところです。 (G)