kyokokwanau2010-03-28

マーケットデイ

毎月最終土曜日はマーケットデイ。商店街のメインストリートが蚤の市のようになります。山羊油の石鹸、ユーカリなどの香りをつけた石鹸、特産の毛糸、野菜、牧場などの野外作業用の中古道具、中東のお菓子などのエスニック品、等々。石鹸も毛糸もお菓子も手製品です。値段も安いようだし、多彩で楽しい。ポップアートもあり、アボリジニによるディジェリデゥの演奏や歌もあり、小さな子供が二人で歌っているのもあった。







檻の中の校長先生たち

 マーケットデイでにぎわう街の真ん中の広場に檻をしつらえて白服の囚人が4人入って騒いでいる。これがじつは市内の高校の校長たちで、青少年健全育成協会ともいうべき組織PCYCのための資金集めのイベントなのでした。当地の学校にはクラブ活動というものがなく、休暇などに暇になった子供たちが怠けたり悪いことをする傾向があり、対策として学外団体であるPCYCが運動やダンスなどいろいろの企画をしてくれる。それを市民で援助しようというわけです。
 数日前にエイミの学校でも校長のお話があり「私が君たちに優しすぎるために(ここで生徒たちのブーイング)牢屋に入れられることになった。ついてはPCYCのために金色のコイン(1,2,3ドルが金色で50セントなどは銀色)を献金してほしい(つまり1人1ドル以上)。500ドル集まったら2時間、1000ドル集まったら3時間の刑になります」というわけ。
檻の中の校長先生たちは檻を登って逃げようとしたり、腕立て伏せの刑を受けたり、大はしゃぎ。また檻の外のバケツには色つきジェリーが用意してあり、5セント出すと囚人の顔に向かってそれを投げつけることができる。先生のほうはゴーグルを掛けて攻撃に備えている。
 日本ではありえないような冗談ですが、檻の中の男女の校長たちは大いに盛り上がって楽しんでいました。冗談はともかく、子供たちのことを学校に任せきりにしないで、市民で見守りましょうという姿勢が好ましく思われます。


はんなコンサートに出演

 元市長宅の立派な庭園で野外コンサートが開かれるというので、マーケットから町外れの住宅地に向かう。これはPCYCではないが、やはり学外活動としてのオーケストラで、ふだんバイオリンの個人レッスンを受けているはんなも弦楽オーケストラの一員として参加。これまで毎晩追い込みの練習をGonGもつききりで激励し、そのせいか(?)かなり上達(?)して先生に褒められていましたが、きょうの晴れの舞台ではビバルディの四季の「秋」などの第3バイオリンを無事勤めました。少し大きい子達による管楽器を含むオーケストラはくるみ割り人形木星(「惑星」)を演奏。会場は木陰の芝生で、聴衆は両親や祖父母が多いと思われる。ひとり32ドル(2500円)は高いと思うが、軽いランチやワインが出たし、なにより活動支援の献金の意味があるのでしょう。
 演奏はお世辞にも上手とはいえないが、ワイン片手に木陰に座って聴く気分はなかなかのものでした。食後にまるで公園のような広い庭を歩いて見物しました。これは文句なしによかった。会場提供の元市長は老齢の上品な女性です。たぶん牧場でお金持ちになった旧家の子孫ではないかと想像しました。 

 夜は家族はインド人の家族に招かれて赤ん坊のdedication祝い(新生児紹介みたいなもの)に出掛けたので、G&Pは静かにお留守番です。    (G)