ドキュメンタリーフィルム

昨晩SBSという多言語放送局でやていたフランスのドキュメンタリーフィルムを観た。

久しぶりに感動。
英語の題名 〜To be and to heve〜
製作者 Nicolas Philibert

日本で見る機会はないかもなあ。

舞台はフランスの田舎の学校。生徒12名(4歳から10歳)
定年に近づいている男の先生が1人で教えている。

先生は大声を出すことなく、淡々と子供たちに語り続ける。
12名の子供たちはそれぞれ個人的な問題を抱えているが、先生が時折その問題に触れながら、しかしあくまでも淡々と子供たちとの日々を過ごす。
派手なパフォーマンスなどはしないが、子供たちの態度からこどもたちが先生を大変尊敬しているのが伺える。

色々な側面がわかりやすいショットで映し出される。

なんで感動したのだろうか、と後に考えてみた。
多分それは、先生の語る言葉がいちいち子供の琴線に触れるからかと。空回りする言葉が少ないコミュニケーションというのはずっしりとして、重みがある。


先生「お父さんはどうしてるか」
と聞くだけで子供が泣き出したり、
先生「君は人とのコミュニケーションに問題があるが、そのことについて語ってもいいかな?」
と語るだけで、その子も泣き出す。
子供は大抵、ニコニコして元気いっぱいだけれど、触れられると崩れてしまいそうな不安も抱えている。そんな面にも先生はちゃんと触れてあげて、「不安があってもいいんだ。」と言ってあげる。

先生「先生はもうすぐ引っ越さなければいけないなあ」
と退職の日を軽く話題にするとどの子の顔にも不安な表情がさああとひろがり
なんとかここに先生が住めるように提案してみたりする。

日々、我が家では子供たちに無視されるような言葉がけが多いので、なんか考えさせられたわ。

友達のリヨちゃんのドキュメンタリーも、こんな感じで人を感動させてくれるものだったのか、、、見てみたい。